オーパス・ワン 2009

更新日:2016年08月15日

オーパスワン
カリフォルニアで最も注目されたワイン
日本のバブル期にも一世を風靡した、オーパス・ワン・ワイナリー の「オーパスワン」

「カリフォルニアワイン」と言われて思い出す銘柄はいくつあるだろう。
ニューワールドのワインと見なされがちだが、カリフォルニアワインの歴史は約250年。
スペイン人伝道師たちがメキシコからぶどうを持ち込んだ1700年代末期に遡るといわれている。そんな長い歴史がありながらも、日本ではバブル時に一斉を風靡したオーパス・ワン・ワイナリー (Opus One Winery) の「オーパスワン」が多くの人の記憶に蘇えるのではないだろうか。
カリフォルニア州ナパ郡にあるワイナリーは1978年に設立され、初リリースは1979年のヴィンテージで、カリフォルニアワイン全体の歴史で見れば浅く、若いワイナリーであるといえるが、このジョイント・ベンチャーの立ち上げはワイン産業の一大ニュースとなり、その名を世界に広めた。1970年にカリフォルニアで最も成功を収めたワイン生産者である「ロバート・モンダヴィ氏」がフランスボルドー地方の5大シャトー、「シャトー・ムートン・ロートシルト」を経営するバロン・フィリップ社のオーナー、フィリップ・ド・ロートシルト男爵から話をもちかけられ、誕生したワインだからだ。カベルネ・ソーヴィニヨンをベースとしてカベルネ・フラン、メルローなどをブレンドして造るボルドースタイルの赤ワインのラベルには二人の横顔を配し、フィリップ・ド・ロートシルト男爵とモンダヴィ氏のコラボレーション効果を最大限に表現。
急成長するナパ・ワインに一層の格を与えることとなった。
そして遡ること3年前、1976年にアメリカ独立200周年イベントとしてパリで行なわれたワインの試飲会で、当時のパリでは無名のカリフォルニアワインが、フランスワインを制覇した出来事もあり、発売当初からすでに注目の的。マーケットを拡大し、カリフォルニアワイン史に華やかさを添えた一本と思われる。